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●藤田コーディネーター 國友さんは実際にバスを運行してバスのよいところ利点をどの様に考えているか。 ●國友先生 太田先生と重複しますが、効率性の面でバスはラッシュ時に65人/台程度乗っていますが、マイカーは1.5人/台程度だと思います。したがいまして、65人を運ぶためにマイカーは43台が必要ということになり、省エネ効果ではバスは乗用車の19分の1に、道路占用面積でいくと25分の1になります。1車線道路に並べると43両マイカーで車間距離をとると383mという計算になり、バスはその35分の1となります。環境負荷の面でも窒素酸化物排出量は乗用車の13分1、二酸化炭素CO2は6分の1、騒音もデータはないが43台の乗用車が出す音よりは少ないであろうと思います。先程おっしゃった運行のイニシャルコストが低いということですが、小型から大型まであり、柔軟なバスのネットワークを既存の道路を使いながら行えるという大きなメリットもあり、逆に小さいマイクロバスを使った過疎地の利用者を運んだり、基幹バス、支線バスの接続方式が取れる等の柔軟な運行設定ができるということ、ドアトゥドア性、フリークエントサービス面においても鉄道に比して有利性をもっていると思います。 公共交通ネットワークのなかで、マストラからパーソナルトランジットの間にこのバスが位置しています。また歩行者・自転車にも接続して一つの公共交通体系をつくれるのではないかとも思います。そして、バスはそのなかにおけるキーマン的存在であると思います。 ●藤田コーディネーター 我々は空にも陸にも海にも様々な交通手段をもっていますが、そのなかで荒谷さんは、バスの利点をどのように整理していらっしゃいますか。 ●荒谷先生 バスだけの利点ということかは判りませんが、バスの場合には運転免許がなくても誰でも乗れるということと、足の不自由な方でも階段がないので使え、利用の程度によっても異なりますが環境にやさしい乗物であるといえます。工夫次第で柔軟なサービスの提供ができるというところが、バスの利点であり特色であろうと思います。 ●藤田コーディネーター ありがとうございました。バスの素晴らしいところ、計算によると省エネ効果は乗用車の19分の1寺といろいろ挙げていただきましたが、バスには問題点もあろうかと思います。その点も客観的に確認しておく必要があると思います。福井さんはバスがどの様な問題点を抱えているとお思いですか。 ●福井先生 バスに乗った人なら実感していると思いますが、第一が定時性に欠けているということ、シス
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